#2広島県「宮島水族館」編

世界文化遺産 厳島神社が建立する宮島。そこにある水族館は、瀬戸内海に棲息するイルカ類のスナメリを飼育。この宮島水族館を含め、国内では6つの水族館でしか飼育されていない希少種。そのスナメリを見に行ってきました!

広島駅から電車、フェリーを乗り継いで1時間。宮島行きのフェリーの右手側に厳島神社の大鳥居が見え、徐々に大きくなるその姿にテンションが上がります。

フェリーが接岸し、宮島初上陸。宮島港から5分ほど歩くと大鳥居のお姿が!ラッキーにも干潮時間と重なり、大鳥居を間近に感じてきました。朱色に塗られた2本の大木は迫力満点。そんな厳島神社から海岸沿いに徒歩10分ほど歩くと、お目当ての宮島水族館に到着です。

券売機で入場券(1400円)を購入して入館。瀬戸内海に棲息する生きものを中心に展示(カブトガニまで!)。そんな瀬戸内海の生き物たちを眺めながら、奥へと進むとお目当てのスナメリ2頭が並んで泳いでいます!

初めての生スナメリ。模型や骨格標本はみてきましたが、実際の生きた個体は思ったよりも細長い!黒目勝ちな瞳と頭部のフォルムがとてもキュートで、2頭がシンクロしながら泳ぐ姿はいつまでも見ていられます。

特徴的なのは、シロイルカと同じように首が曲がること。頸椎は他のイルカ種と同じように癒合していますが、スナメリは首の関節で曲げることができるそう。ちょっと首をかしげる姿も可愛いですが、以前研究者の方に聞いたところ、どうやら海底の泥の中にいる生物を食べるためのようだと教えてもらいました。ちなみにシロイルカの頸椎は、クジラ・イルカ類で唯一癒合しておらず首が動かせます。

背中のキール部分は、思いほか山が高く尾ビレまで続いていました。元国立科学博物館の山田博士のイベントで教えて頂いたのですが、このキール部分に感覚器官の小さなブツブツが多数あり、この幅によって棲息地域差があるそう。日本に棲息する個体は幅が狭く、台湾に棲息する個体は幅が広いそうです。

そして、なんと貴重なスナメリの全身骨格標本も合わせて展示!生きている個体と同じ種類の骨格標本が、同じスペースに展示されているシュールな空間はとても珍しく、泳ぐ姿とその部分の骨の形状がわかるので、なんとも不思議な気分に。

ちなみにこの標本、同水族館で飼育していたオスのスナメリ。生きているスナメリたちの姿を目に焼き付け、名残惜しく水槽を後に…また会いに行きたいです。

水族館の出口近くには水族館のキャラクター メリーちゃんが(笑)。その先に可愛いカワウソも!訪問した時は、広島カープの優勝記念展示もあり、赤い枠の水槽の中にカープ選手のフィギュアと瀬戸内海の生き物がコラボ展示していました(笑)コンパクトに様々な生き物が展示されていて、もう一度訪れたいそんな水族館でした。

水族館に行く前に宮島で有名な『牡蠣屋』さんで、超早ランチ。思い切ってスペシャルランチ(2160円)を発注。カキ焼きからカキフライに、カキ燻製に牡蠣ご飯とまさに牡蠣づくし、美味しかったです!牡蠣は売り切れ御免なので、早めの入店がおススメ。宮島には、野生?のシカがあちらこちらにおり、人を怖がらずじっとしていました。調子にのって餌をあげていると、お土産のお菓子まで奪われるのでご注意を。

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広島県廿日市市宮島町

宮島水族館

営業時間:9時~17時
休館日 :年中無休
入場料 :¥1,400
年パス :¥3,500
ショー :なし

飼育種
スナメリ

全身骨格展示
スナメリ(飼育個体 オス)

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行き方

東京駅 → 広島駅 → JR宮島口駅 → フェリー 

→ 宮島港 → 徒歩20分 → 宮島水族館

時間:6時間
費用:19,000円
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訪問時期 18年10月
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